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2006年09月14日

八寸と箸洗

茶事における主客の交流は 食事を中断して献酬となるその時に大いに盛り上がります。
これもお酒のもつ魅力ですね。
その際に出される肴を「口取り」と呼びますが 八寸四方の杉の三方(へぎ盆)に載せて出される約束で 八寸とも呼ばれています。(八寸は料理と器の両方を指す)
陶器で代用される器は口変り皿とも呼んでいます。
本来は勝ち栗,のし鮑(精進でないものが手前盛),昆布の三種盛ですが 海山との二種盛或いは五種盛(この場合は2~3ヶ所にまとめ盛する)にする場合もあります。
広いスペースに少量盛で 盛り付けは手前に生臭ものをやや多目というのが基本です。
客はそれを箸洗の蓋に取り分けて食します。
それまで出された陶器や漆器の家具と違い 白木八寸の出番で席の雰囲気がガラリと変り盛り上がりに一役買い 懐石の流れをつくります。

<箸 洗>

淡白な味付けのすまし汁で(松の実や梅肉などで少し酸味か辛味を効かせます) 一口吸い物ともいい 一汁三菜,強肴の後八寸を賞味するため 吸い物で箸を洗うという事からこの名が付けられています。
料理と器の両方を指す言葉ですが 器の方は漆器と陶器があり小吸椀とも呼ばれています。

投稿者 Sugino : 2006年09月14日 07:52

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