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2006年07月20日

金継ぎ:その2

昨年 女房による金継ぎの修復例をご紹介致しましたが 今回はプロの先生による修復作品のご紹介です。
今年の1月 当商店街で毎月最終日曜日に開催されています 「なんでも四日の市」 (一種のフリーマーケット)を楽しみにされている松阪在住のお客様が 店頭の「金継ぎ承ります」の貼紙を見つけて 依頼品を持って再度来店されました。
松阪万古の香炉蓋ですが 薩摩の白もんのような透かし彫で直径5cm程のものでした。
破損状況はひどかったのですが それでも愛着のある(金継ぎ修復に値する)品に違いありません。
破片がなくならないように丁寧にボンドで接着されていました。
5cm程の小さなものではありますが 金継ぎ箇所の総延長は何と21.3cmあり それなりの費用のご負担をご了承戴いたうえ取り掛かっていただきました。

そうして待つこと 半年。
表は金継ぎ修復が殆ど気付かないほど細やかな細線で 裏は逆に接着の強度維持のためやや盛り上がった継ぎで修復されていまして 見た瞬間さすがに全員から感嘆の声が上がりました。 「すごーい」
お客様からも充分なご満足のお言葉を頂戴いたしました事は言うに及びません。

投稿者 Sugino : 2006年07月20日 08:59

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